悪人

吉田修一の「悪人」。
3回くらい読んだ。
1回目、ワクワク、
2回目、ここ、こうつながってたのか!
3回目、九州の雰囲気を味わいつつ。
主人公2人の人となりを他人の証言で炙りだすっつー手法なわけで、
映画にするのは難しいん出ないかい??
・・・そんなことを思っておりました。


大好きな深津絵里が体当たり演技で賞をもらったり、
久石譲が音楽やってたり、
・・・などなど気になるポイントが多数あったので、
夕方、玉川大での仕事が終わった後、
常磐緩行線沿線ということで、Ario亀有の上映に滑り込む。
見終わった感としては、
音楽、風景、役者さんは素晴らしかったな〜と。
深津絵里もいいけど、特に妻夫木。
死んだ魚のような目が怖かった・・・。すごい。
岡田将生満島ひかりの演じた軽薄男女も、うまい。
微妙な方言の違いもみんなうまし。
ただ、
ヘルスのおねーさんエピソードとか、
母にお金をせびるエピソードとか、
妹が語る光代の業のエピソードとか、
灯台」の意味とか、
サラリとカットされていて、原作ファンとしては・・・。
でも仕方ないよね。
時間の制約もあれば、物理的な制約もあるし。


原作読まずに見て、それから原作読めば良かったかしらん。
・・・あ、でも原作がきっかけで見たんだから、
仕方ないか。