藤沢周平の次は山崎豊子。

unamoon2009-07-09

先日までは藤沢周平がマイブームでした。
私が小学生ぐらいのころにNHK時代劇でやってた「腕におぼえあり」。
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時代劇好き(だった?)のワタシに火を付けたのは、
やっぱりNHK大河の「春日局」、フジの「鬼平犯科帳」と「腕におぼえあり」ですな。
主人公の青江又八郎役の村上弘明(まだ痩せてて若かった)、
用心棒仲間の細谷さまに渡辺徹
口入屋の相模屋には坂上二郎・・・。
みんなぴったりの配役で、しかも青江さまの殺陣がステキ☆
・・・そんな小学生ですんません。


これの原作が「用心棒日月抄」なのですが、
実はシリーズ4冊のうち1冊しか読んでないことに気づき、
ようやく残り3冊に手を出したのでした。
で、これはこれで面白く、
ひさびさに時代物もよいわ〜〜と思ったのですが、
秋から始まるドラマ「不毛地帯」が気になり・・・。
手を出しました。全5冊。

1巻はほぼシベリアの話。
シベリア抑留ネタは、今までもよく読みましたが・・・。
うーん。
祖父(父方)が体験者で、
中学生の時に聞き取りをさせてもらったときのことが思い出されました。
いろんな立場で抑留されていた人がいて、
それぞれ体験を語ったり記されたりされている方がいますが、
(もちろん今回のように、それを題材にした創作も含め)
それらに触れるたびに、
祖父が語った話はきっと、
体験したことの半分も語られていないのだろうな〜と思ってしまいます。
やはり、体験した人にしかわからないものなのでしょう。


不毛地帯のシベリア抑留描写を、体験者の方たちがどう感じているかは分かりませんが、
読むほどに情景や心理が迫ってきて、
やっぱり山崎豊子は凄いと感じ入っている次第です。