一気に秋の気配

帰ってきました、つくばに。
暑いかと思いきや、涼しい〜。るるる〜。
しかもなぜか蟷螂が部屋にいたりして。なんだかな〜。

  

心地よい風が入ってきて安らぎモードに入ってしまったため、
休憩しながら小説を読んでみました。
本格的な小説は最近ほとんど読んでいないので
最初はなかなか調子が出ませんでしたが、
これがまたなかなかよくて、グッときました。
そして最後には泣いてしまいました。

  

年寄り好きの私の琴線にふれた…のかもしれませんが(笑)
それ以上に丁寧な心理描写、時間構成にはまりました。
センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄 (文春文庫)

お互いいい大人で、そしてセンセイと元生徒だからこそ
(といってももう40歳近い女性と70歳近いセンセイなんですが。)
自分の気持ちや相手の気持ちに慎重なんでしょうか。
それとも折角共有している心地よい時間@居酒屋を失いたくないから?

  

いずれにせよ直情径行な今の世の恋愛事情にあって、
こんなにも大切に気持ちを育んでいくことってなかなかないと思います。
微妙な距離感と緊張感を持ちつつも、
純粋な気持ち故の、期待を含んだ空気を共有している、
そんな関係が素敵でした。

  

なんて奥ゆかしい。
なんてかわいらしい。

  

主人公のさばさばした性格と
センセイの時折見せる愛嬌も、
絶妙な組み合わせ。