ほとんど毎日、相方と電話をする。
別にこれといった用事もないけれど、時間を共有している。
時間を共有、言い方を変えれば束縛かもしれないけれど、
これを儀式みたいなものだという人もいるかもしれない。
儀式→形骸化というイメージがある。
確かに形骸化して、実質的でない部分は多い。
でも、形から実が伴ってくることって、結構あるものだ。

  

私が彼に電話をしたりするのも、
話したいときもあれば、話したくてもネタがないときもあるし、
時には眠くてちとめんどくさいという時もある。
でも、話しているうちに言いたかったことを思い出したり、
思わぬ形で話が盛り上がったりすることもある。
別に電話での話に何も期待していないのだが、
ふと幸せを感じてしまったりもする。

  

私は十中八九面倒臭がりなのだが、
私の中にほんのわずかに存在する「マメ細胞」が
彼によって活性化されるに違いない。
そんなことを思いつつ、
今日はどうやら酔っている相方をなだめていた。