どこか、曇り。

普通列車に乗る私の脳裏を横切るもの、
そんなもの覚えてはいない。

  

その時横切ったかもしれないものは、ある。

  

だが、そんなこと、気づきはしないはず。

  

もしかすると
気づいているのかもしれない。

  

しかし、気づかぬフリをするのは
オトナの余裕というヤツだろうか?

  

悔しいが、うれしい。
そして、返信を待つ間が
もどかしい。

  

そんな19の春。